その帯の言葉とは、
「絶対に止められないシュートは存在するのか?」
です。いやいや、理屈は読んでみないとわかりませんが、非常に興味深くありませんか?
サッカーというスポーツを科学的に分析しようとしているわけです。最近ではテレビ番組でも、オフの企画などで、フリーキックの分析などをおこなっていたりしますが、この本では、
サッカーの成り立ちと歴史
戦術・システムの変遷
ボールの挙動に関する物理的考察
サッカーというスポーツの心理的側面
サッカーの未来
などなどが語られています。特に戦術の変遷が非常にわかりやすく語られていて、如何に数的優位をつくるか、相手をみて構築しようと、さまざまな試みがされてきたのかが非常によくわかるように記述されています。もちろん、万能な戦術・システムもなく、また、どれだけ立派なものでもそれを実践できる選手がいなくては成立しません。
戦術・システムは、一部相性というかジャンケンのような関係のところが戦略的にはあると思います。ですが、結局、試合が開始されれば監督などがピッチの外から解決できることは少なく(名将と呼ばれる方は、これがうまくできるのでしょう)、修正はハーフタイムとかでないと厳しいでしょう。ですので、結局、戦術的な個別の問題は、各局面局面での個人の判断と能力に委ねられているところがあるのでしょう。もちろん、そこでどういう判断ができるか?が、普段の反復練習とイメージの刷り込み、共有なのでしょうから、監督・コーチの腕の見せどころとなるのだと思います。
今回の「サカつく」でも、チーム戦術とシステム、選手交代を効果的に使うことで、局面を打開することが一部可能だと思います。もちろん、100%うまくいくわけはなく、自分の思う方向にいくことは、確率は低いですけれど、「変化」が生まれることは間違いありません。
ストレートに「勝ち」につながるわけではありませんが、ビビッドに対応できるという点では、大事な試合は、わたしなどもチェックプレイしているときに「結果を見る」ではなく、「フルタイム」で試合をみて、細かく指示の変更や選手交代をしてしまいます。(笑)
「サカつく」の楽しさは、プレイしていただける皆さん、それぞれなところがあると思いますが、やはり勝つことは至上命題でしょうし、自分の好きな選手や有名な選手を集めることが楽しいゲームだと思います。そのやりくりを「不満」のようなネガティヴファクターでコントロールするのではないところで、皆さんに楽しんでいただきたいと思っております。
今回は、以上です。