サカつくDS ワールドチャレンジ2010 ラモス瑠偉の冗談じゃないよ

SEGA サカつくDS ワールドチャレンジ2010

第3回:世界で戦うには、これが必要だ

 今でこそ日本は、アジアでは強豪国として認知されているが、海外の大会では世界の列強国には勝てない。
 過去、フランス大会は3連敗、日韓大会はベスト16、ドイツ大会は1分2敗でグル-プリ-グ敗退である。単純に個々の能力など、実力差も当然あるが、ドイツではオ-ストラリアに逆転負けし、クロアチアとはドロ-だった。世界に勝つために、必要なものとは何だろうか。



ラモスさんイメージ#1

--日本は、フランス大会から世界で結果を残せていません。

「フランス大会は、みんな行っただけで満足してしまった。だから、勝てなかった。誰が頑張って、誰が頑張っていなのか、すぐに分かったよ。試合もアルゼンチン戦やクロアチア戦はともかく、最後のジャマイカ戦は、勝てる相手だったし、1勝を期待しただけに残念だった。俺らが行けなかっただけに、勝って欲しかったね。
 日韓大会の時は、ホ-ムでやっている地の利があったし、サポ-タ-の力がすごく大きかった。スタジアムに来るサポ-タ-だけじゃなく、テレビで見ている人もエネルギ-を送ってくれたからね。トルシエのサッカ-は、特にすごいとは思わなかったけど、稲本や伸二とか、若手を起用したのは大きかった。試合もロシアにすごい勝ち方しただけに、トルコには勝って欲しかった。勝てば、日本はもっと盛り上がったからね。でも、ベスト16まで行けたのは、ほんと応援してくれた日本国民とサポ-タ-のおかげだよ」

--ドイツ大会は?

「ジ-コは、選手に自由を与えているのに、みんな戸惑っていた。それって、おかしいだろ。厳しくやるとカチカチになって出来なくなるし、好きにやっていいよって言われてもプレ-が硬くなる。選手は、基本的に自分で考えてサッカ-をやらないといけないのに、監督の指示を待っていた。オ-ストラリアに負けたのも集中力が最後まで続かなかったから。あの試合は負ける試合じゃないし、引き分けの試合でもない。絶対に勝てる試合だったけど、最後は同点になって集中の糸が切れてしまった。メンタルの弱さが出たね」

ラモスさんイメージ#2

--日本が海外の強豪国に勝てないのは、どういうところに原因があると思いますか。

「世界で日本が勝つには、まずファイティングスピリットが必要でしょう。今の選手は技術的にもうまいし、力もあるけど、全然出し切れていない。俺らは外国のチ-ムと戦う時には、死ぬ気で戦ったからね。でも、今の選手は、淡々とク-ルに戦う。4月7日に大阪でセルビアに負けたけど、もっと抵抗して欲しかったね。ホ-ムで、あんな試合をしていたらサポ-タ-の信頼も失うよ。やられたら倍にしてやり返す。世界で戦うということは、ボ-ルを使った戦争なんだよ。国と国との戦いなんだから。そういう意識が足りないんだよ」

--力があるのに出し切れていない。

「そうだよ。スタンドから見てると、もうちょっと走れるはず、もうちょっとボ-ルを奪えるはず、もうちょっと1対1で戦えるはずだって思える。だから、本来はもっとやれるはずなんだよ。でも、それがなかなか見えてこない。やっぱり、限界を越えてプレ-し、勝ちたいという気持ちが見えるぐらいにファイトしないと、世界では勝てないよ」

ラモスさんイメージ#3

--岡田監督の言うベスト4は、厳しいミッションであると。

「岡田監督がベスト4と言ったのは、自分が選んだ選手が『もっとできる。もっと戦える』と、信じていたからでしょ。だから、ベスト4という大きな目標を持てたんだと思う。でも、今のままだとダメだね。選手は、『やれるよ』と思っているかもしれないけど、力を全然出せていない。今、出せないのは、後でも出せないよ。俺は同じ日本人として岡田監督の選んだ選手に、言いたいね。このままだとやばいと思っているなら『やれよ』って思うし、強い気持ちを持っているなら『もっと見せろ』って言いたい。そして、死ぬ気で戦ってこいって」




 ラモスは、世界が戦うには「強い気持ち」こそが重要だと言う。今の選手は、技術があり、運動量もある。ラモスのような強いメンタルを代表選手たちが受け継ぐことができれば、世界の舞台でアッと驚かすような活躍を見せることは決して不可能ではない。

<次回に続く>


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