サカつくDS ワールドチャレンジ2010 ラモス瑠偉の冗談じゃないヨ!

SEGA サカつくDS ワールドチャレンジ2010

第1回:みんな、半端じゃない選手だった

 ラモス瑠偉は、1977年に読売クラブに入団し、1998年ヴェルディ川崎で引退するまで全397試合に出場し、国際Aマッチは32試合の 出場を果たした。そこで一緒にプレ-し、戦った選手は数百人にもなる。その中で、ラモスの記憶に残った選手とは、いったいどんな選手たちだったのだろうか。



ラモスさんイメージ#1

「俺は、テクニックとファイティングスピリットを持つ選手が好きだった」

 ラモス基準をベ-スにベストプレ-ヤ-を挙げてもらった。

「ストライカ-で一番、最初に浮かんでくるのは、釜本さん(邦茂・FW・ヤンマ-)。俺が日本に行った時からスタ-選手で点も決めるし、アジアの神様だった。79年、得点王とアシスト王を取って、『すごいことやったな』とリ-グ表彰で釜本さんに誉められた時は、本当にうれしかった。一緒に撮った写真は、ブラジルの実家に送ったからね。

 日本人のゲ-ムメ-カ-として尊敬したのは、木村和司(MF・日産)。オ-ルスタ-でも一緒にプレ-したけど、お互いに黙っていても、どんなボ-ルが欲しいとか、どういうパスをもらいたいとかが、分かり合える選手。FKばかり注目されていたけど視野が広いし、パスのセンスと遊び心を持ったプレ-をしてた。すごい選手だったよ。


 ディフェンスでは、松木(安太郎・DF・読売クラブ)だね。松木は、技術の高い選手じゃなかったけど、ファイティングスピリットに溢れた選手だった。韓国戦になると目の色が変わって、松木とマッチアップする左サイドの選手は逃げていたからね。とにかく1対1が強くて、日本人で外国人選手相手に燃える選手を初めて見たよ。昔の日本の選手は、外国と戦うとすぐにビビっていたからね。俺が一度、ブラジルに帰ろうとした時、最初に止めてくれたのが松木だし、自分にとっては本当に兄弟みたいな人だと思っている」

--まだまだ、出てきそうですね。

「全部言うの?あと、古前田(充・DF・フジタ)さんは、半端じゃないクレバ-なディフェンスだった。読売とフジタの試合は、楽しみだったもん。永井(良和・MF・古河電工)さんは身体が小さいのに、ドリブルがうまくて誰も止めれない。しかも紳士だったからね。武田(修宏・FW)やチョ-さん(永島昭浩・FW)は、俺のパスを理解してくれたし、すごくやりやすいFWだった。菊原志郎(MF・ヴェルディ)は、頭が良くて、サッカ-知っている選手だったね」

ラモスさんイメージ#2

--最近の選手で印象に残る選手は?

「最近の選手で天才だと思うのは、小野伸二(MF・清水)だね。俺が現役だったら一緒にプレ-したかった。今でも遊びで、やりたいぐらい。とにかく、パスの種類が多いし、意外性のあるプレ-ができるのは伸二しかいない。俊輔(中村・MF・横浜FM)もいい選手。ボ-ルの出し方とか、トラップの仕方は天下一品。遠藤(保仁・MF・ガンバ大阪)もパスのセンスは、抜群だね。でも、俺は、やっぱり昔の選手の方が好きだな」


--なぜ、昔の選手の方がいいのですか。

「勝ちたいという気持ちがすごく強いし、みんなプロ意識が高く、プライドを持っているよね。だから、死ぬ気になってプレ-する。少なくとも俺やド-ハの選手たちは、そうだった。今の選手は、技術は高いけど、それがあまり生かされていない。俺は、もっとやれると思うけどね」

--では、外国人選手で印象に残る選手はいますか?

「ゲ-ムメ-カ-で言えば、ストイコビッチとビスマルクでしょ。ストイコビッチとは、1度、オ-ルスタ-で一緒にプレ-した。ボランチにドゥンガがいて、FWにエムボマがいた。すごいメンバ-で、あんな幸せなことはなかったね。その時も感じたけどストイコビッチは、世界一の選手ですよ。ビスマルクは、ゲ-ムメイクのセンスが凄い。ゲ-ムを仕切る能力というか、どんなゲ-ムでコントロ-ルしてしまう。そういう選手は今の日本には少ないね。
 FWでは、エムボマだね。あの身体能力は、ちょっと反則だよ。彼のデビュ-戦、ガンバとベルマ-レの試合を見に行ったんだよ。その時、後からのボ-ルを振り向き様に決めたんだけど、あんなシュ-ト決めれるのかっていうぐらい凄かった」

ラモスさんイメージ#3

--ラモスさんの現役時代は、そうそうたるブラジル人選手がプレ-していました。

「鹿島のレオナルドとジョルジ-ニョは本物だったね。セレソンの凄さを見せてもらって、日本の選手はすごく刺激になったと思う。フリュ-ゲルスには、サンパイオ、ジ-ニョがいたけど、前園(真聖・MF)や山口(素弘・MF)と中盤を組んですごいサッカ-していた。ドゥンガもジュビロの黄金時代を築いたからね。藤田(俊哉・MF)、名波(浩・MF)、福西(崇史・MF)、ゴン(中山雅史・FW)がいて、強い時のヴェルディみたいな魅力的なサッカ-していた。逆にアルシンドは、鹿島にいた時はすごかったけど、ヴェルディに来た時は何もできなかった。線香花火みたいな選手だったよ」




 ラモスの記憶に残る選手は、いずれも希代の名プレ-ヤ-ばかり。だが、現役選手が少ないのは、「おまえら、もうちょっと頑張れよ」という、ラモス流の激励のメッセ-ジでもある。

<次回に続く>


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