サカつくDS ワールドチャレンジ2010 スペシャルインタビュー 小野伸二選手

SEGA サカつくDS ワールドチャレンジ2010

——代表の強化のためには、どういうことが必要なのだろう。

「海外に出ていくことかな。親善試合は、日本でやることが多いけど、相手の主力メンバーが来ないことが多い。でも、海外に出ていけば主力メンバーと本当のアウェイを感じながら戦うことができる。それは貴重な経験になるし、自分たちがどのくらいやれるのかを見る絶好の機会になる。例えば、2004年にイングランドと試合をやった時は、メンバーもフルでアウェイを感じる中で戦った。自分たちができる部分とできない部分があったけど、1ー1という結果で終えて、すごく自信になった。逆に、太刀打ちできない相手とやれば、もっと努力しようと思う。結果がどうあれ、海外で試合をやって、学ぶものはたくさんあると思うんで、どんどん外に出て行くべきだと思う」




 小野は、フランス大会からドイツ大会まで3大会連続で出場し、南アフリカ大会は4大会連続の記録がかかっていた。残念ながら代表から漏れてしまったが、世界で戦う気持ちは、決して失われてはいない。




小野選手イメージ#1

——過去3大会は、自分にとって、どんな大会でした。

「3大会出たといっても、試合に出た日韓大会以外は、あまり印象がないですね。フランス大会は、残り10分ぐらいだったし、ドイツ大会は試合に出た後、逆転負けしてしまったので、悔しい思い出しかない。日韓大会は、大会直前になって盲腸になって、それでもトルシエが選んでくれて盲腸を切らずに最後まで試合に出れたのは良かったけど、日本開催で不思議な感じがした。これが海外だったらもっと雰囲気も味わえたと思うけど」


——やり残した感がある。

「それは、すごくある。だから、南アフリカ大会のメンバーに入れなかったのは、すごく悔しかった。でも、僕がやるべきことは変わらない。これまで通りサッカーを楽しんで、いい結果を出すこと。代表に選ばれた選手は、自分の持っているものを100%出し切って 、悔いのないように大会を終えてもらいたいですね。僕は、清水のために頑張って、次の日本代表に向けて、体が続く限り、年令を感じさせないプレーでアピールしていけたらなと思っています」


——南アフリカ大会での日本代表の戦いをどう予想していますか。

「日本は、グループリーグ突破できるんじゃないかな。僕らは11年前、ナイジェリアのワールドユースで準優勝したけど、アフリカという環境は本当に特殊だなって感じた。日本人は、そういう環境にも早く慣れることができるけど、果たして欧州の選手はどれだけ早く順応できるか。それから初戦が大事なのは言うまでもないけど、それに捉われないでほしい。初戦はカメルーンで、ワールドユースの初戦と同じ。僕たちの時は、初戦に負けたけど、負けた気がしなかった。むしろ『やれるよ』と思えたからね。だから、今回も仮に初戦に負けても『2戦目で取り返せばいい』ぐらいの気持ちで戦えば大丈夫でしょう。オランダは、攻撃はすごい力があるけど、守備はそんなに強くない。そこで重要なことは、いかに少ないチャンスで点を決めれるか。そこで決めれば相手も焦るんで、先に点を取って相手に本気の力を出させつつ、追加点を奪う展開にもっていけば勝てるんじゃないかな。まぁ、オカ(岡崎)が点取れば、きっと勝てますよ(笑)」


——優勝候補は?

「う〜ん、ドイツが堅いかな。ブラジルも強いし、アルゼンチンも好きだし、監督も好きだけど、チームとしてはねぇ……。アフリカのチームもいい感じでいくと思うけど、やっぱりドイツかなって思いますね」




 小野が今季からプレーしている清水エスパルスは首位を走り、好調を維持している。小野自身も中心的な存在として、チームを引っ張っている。「男は30歳から」と宣言した小野が見据える自身の未来とは?




小野選手イメージ#2

「今は、清水で毎試合勝ち点3を取ること。そのために、みんながいいモチベーションだったり、どうしたらいいサッカーができるのか、どうしたら楽しくサッカーができるのかってことを考えることが自分の役割だと思っています。リーダーシップとかは特に意識していないけど、自分が経験してきたことを若い選手に伝えていくことは大事かな」

——まずは、タイトルですね?

「そうですね。このチームがタイトルを獲っていないこと自体が不思議なんで、それを実現して、たくさんのサポーターに恩返ししたい。優勝して、みんなで喜び分かち合いたいですね。将来は、う〜ん、30歳になっても今の自分には、サッカー以外何もないんですよね。もちろん考えないといけないし、指導者っていうのもあるけど、サッカーできているうちはサッカーだけに集中してやっていこうかなと思っています」




小野選手イメージ#3 小野伸二

所属 : 清水エスパルス
ポジション : MF
1979年9月27日生、静岡県出身。
175センチ、74キロ。

ドイツのボーフムから念願の地元・清水に戻ってきた“天才”。清水の攻撃的サッカーの心臓であり、長短織り交ぜた多彩なパスでチームを操る。さらにリーダーシップを発揮してチームをまとめるなど、今や好調・清水を支える大黒柱になった。残念ながら南アフリカ大会の代表メンバーからは漏れてしまったが、ブラジル大会に向けての日本代表復帰、Jリーグのタイトル獲得が、これからの小野の大きな目標だ。



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