■カズさん自身がサッカークラブの代表になったとしたら、どのようなクラブ作りを行いますか？
今回『サカつく5』のプロモーションキャラクターに、というお話をいただいたときに、自分だったらどんなクラブを作るだろうなって考えたんですが、すごく難しいですね。資金などの問題もあるし。僕がブラジルのクラブにいたときのように、田舎でいいクラブを作りたいなーとかいろいろ考えましたが、けっきょく結論は出ませんでした。

■クラブのメンバーを編成するうえで、FWにはやっぱりカズ選手をおくとして、カズさん自身が一緒にプレイしてみたい選手はいますか？
国内でもヨーロッパでも南米でも、活躍している選手とはみんな一緒にプレイしてみたいですね。久々にキーちゃん（北澤豪氏・現サッカー解説者）ともプレイしてみたいですね。

■カズさんにとって、理想のクラブとはどのようなクラブでしょうか。
Jリーグも目指しているものだと思いますが、地域に根付いたクラブというものがやっぱり理想だと思います。以前、（イタリアのナポリで）セリエBのナポリ対ユベントスの試合があったんですが、そのとき7万人近くのお客さんが来場したと思います。ナポリは、伝統と歴史を積み重ねてきたクラブだから地元からも愛されていて、セリエAじゃなくセリエBであっても、たくさんのお客さんが来てくれるんですね。僕もブラジルの田舎の小さなクラブにいたことがあります。ブラジルでは、有名なクラブのファンの人も、そのクラブとは別に、地元のクラブを応援するのがスタイルなんです。僕のいたクラブも地元の人から本当に愛されていて、そのクラブが1部のときはもちろん、2部や3部、4部になっても、ずっと世代を超えて応援してくれるんですよ。そういう愛され方をするクラブが僕はひとつの理想じゃないかなと思います。

■将来的にクラブ経営者ということも考えていらっしゃいますか。
自分にそれだけの力があるか、それはわからないですけど、やってみたいと思いますけどね。ただ、まずは現役をあと10年は続けたいね。クラブ経営は、そのあとで考えます。

■ゲームのプレイヤーは自分のクラブに三浦知良選手を入団させることもできます。日本全国のゲームプレイヤーに、三浦知良選手をどのように使ってほしいか要望などはありますか。
ずっと試合に出してほしいです。システムやスタイルは、どうでもいいですから。とにかく90分出してください。それも全試合で。

■最後にカズさんから「サカつく」ファンへメッセージをお願いします。
現実では、クラブの経営者というものにはめったになれないと思いますので、『サカつく5』を通して、サッカーの奥深さやクラブ経営の醍醐味を感じていただきたいですね。クラブを経営する側からサッカーを楽しむことも本当に
すばらしいことだと思いますので、皆さん『サカつく5』をぜひ楽しんで
ください。